オートミール蒸しパンの簡単アレンジ

おいしいもの

オートミール蒸しパンのネタが早くも尽きたか…と思われたのですが、粉末のものを入れたら簡単&便利じゃない?ということで、「紫芋パウダー」と「コーンスープ」の蒸しパンを作ってみました。それぞれ「紫」と「黄色」のきれいでおいしい蒸しパンを想像していたんですが、「料理は化学」と「原点に帰ればよい」という発見がありました。

“料理は化学”の「紫芋オートミール蒸しパン」

先日の芋圓(芋団子)用に買った紫芋の粉末。

日本でも芋圓(芋団子)は作れます

芋圓作りには少ししか使わなかったし、紫芋のきれいな色とお芋の味のするオートミール蒸しパンが手軽にできたらいいなと思い、作ってみることにしました。

材料分量
オートミール30g
牛乳70cc
玉子1個
紫芋パウダー2g(粉の約5%)
砂糖小さじ2
ベーキングパウダー小さじ1/2
柑橘類の果汁(小さじ1ぐらい?)(←後述しますが、これは必須です)

材料を並べましたが、他に砂糖と柑橘類が要ります。

30gのオートミールに70ccの牛乳を加え、レンジで600W1分間加熱します。そこに2gの紫芋パウダーを加えます。

念のため裏の説明を読んでみると、「卵白、ベーキングパウダー等、アルカリ性の食材を使用すると変色しますので、酸性のレモン汁等を加えてご使用ください。」と書いてあります。この蒸しパン、卵白もベーキングパウダーも使ってる、思いっきりアルカリ性じゃないですか。

冷蔵庫にちょうどカボスがあったので、これを使うことにしました。しかし、甘い蒸しパンなのに苦くなったり、酸っぱくなったりしたら嫌だな思い、数的程度にしておきました。

すると、紫芋がリトマス試験紙に早変わり!卵白が当たっているところは青緑、反対側のカボス果汁を垂らしたところは赤紫に変色しているのがわかるでしょうか?

とにかく混ぜてみました。ん?茶色っぽい?なんか思ってたのと違うな…。ま、加熱すればお芋っぽくなるかもしれないとレンジにかけてみました。今度は600Wで3分間です。

ドーン!!なんと青っぽい蒸しパンが出来上がりました。こ、これは〜食欲をそそらない〜〜〜。

切ってみましたが、やっぱり微妙な色…。

肝心のお味は、おいしかったです。お芋の味もしました。ただ、その見た目から味と香りを感じにくい。目を瞑って食べた方がいいかもしれません(笑)。

以前、ダイエットのために青い眼鏡をかけて食べていた芸能人がいましたが、何を見ても食欲がわかないらしく、食べても「俺、もういい。」なんて言って残して、ダイエット成功した番組を見たことがありました。今回のはまさにそれですよね。

このアルカリ性を中和する柑橘類の量は小さじ1杯ぐらいでしょうか。味がおかしくなることを恐れて数滴しか入れなかったのですが、それでも紫芋パウダーがリトマス試験紙のように如実に反応するのには驚きました。思わず中学校のpHの実験を思い出して、料理って面白いなと思いました。

次回また柑橘果汁や砂糖の量を調整しながら、おいしい紫芋蒸しパンに挑戦してみたいと思います。

“原点に帰ればよい”の「コーンスープ味オートミール蒸しパン」

夏の間は全く出番のなかったコーンスープの素。寒くなってきたのもあって思い出し、戸棚の中から久しぶりに出しました。コーンスープ自体がおいしいし、パンにもコーンパンなんてあるぐらいですから、コーンスープ蒸しパンにも期待が高まりました。今回は砂糖も要らないのでさらに簡単です。

材料分量
オートミール30g
牛乳70cc
玉子1個
ベーキングパウダー小さじ1/2
粉末コーンスープ1袋

オートミール30gに牛乳約70ccを入れて、600Wのレンジで1分間加熱します。毎度ながら牛乳の計量は難しい。でも、ちょっとぐらい多くなっても大丈夫ですよ!

先ほどレンジで温めたものに、コーンスープの素、玉子、ベーキングパウダーを加えて混ぜます。

混ぜているとコーンスープのいいにおいがしてきました。早く食べたい。早る気持ちを抑えて、600Wのレンジに3分間かけます。

いい出来です!粒々コーンも見えて、おいしそう!

裏側もフカフカ〜。おいしさの目印である空気穴もたくさんあって、これは成功を確信しました。

切ってみると、鮮やかな黄色。コーン粒も柔らかくなってます。

ところが期待が高まり過ぎたのか、さあ、いただきまーす!と一口食べてみて、「あれ?おいしくない?」とちょっと混乱してしまいました。いつも甘い蒸しパンを食べていたので、そのギャップに脳がついていけてない感じです。いいアイデア思いついちゃった感と、上手く作れた期待とがあっさりと裏切られた瞬間でした。ちょっとショック…。

でも、後日残り半分を600Wのレンジで30秒温めなおして食べましたが、おいしくいただけました。やはりおいしく食べるには、塩味蒸しパンだよ〜という心構えが必要なのかも。いくらコーンスープのにおいがしても、形状、切り方、お皿などの視覚から、いつもの蒸しパンの味がしてきちゃうんでしょうね。人間一事が万事本当にパブロフの犬だな…。

そして、「あんまりおいしくない?」と思った瞬間に、ある重大な出来事に気づいてしまいました。それは、こんな捏ねくり回さずに、コーンスープの素とスプーン2杯ぐらいのオートミールをマグカップに入れて、お湯を注ぐだけでおいしく食べられるんじゃないの?ということ。オートミールって本来のお粥のようにして食べられているんだし、こっちの方が洗い物もずっと少ないし、すぐできる。

玉子やベーキングパウダー入れて、レンジで2回温めて…の時間はなんだったんだろうか…。今度小腹が減ったときに、オートミールコーンスープ粥試してみたいと思います。

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