トウシューズ復活と初めてのヴァリエーション

バレエ
photo by Bente Pompen

足指の痛みやレベル低下の不安を乗り越え、トウシューズのレッスンに2ヶ月ぶりに復活しました。そして私にはまだまだ早いと思えたヴァリエーションにも挑戦してみました。やはり「案ずるより産むが易し」ですね。どちらもとても楽しくて、また練習しようという晴れ晴れとした気持ちになりました。なんでもそうですが、「やりたいこと」があったら、後から出てくる「でも…」や「〜たら…」の条件付けは一旦受けとめて、最初の願望を少しでも行動に移してあげることですね。

幸運にも背中を押してもらえた

自粛期間が終わってからというもの、隔週ペースで大好きな先生にプライベートで教えていただいているのですが、先月ぐらいからレッスン後に一緒にお茶をするようになりました。他愛もないお喋りで笑ったり、悩みを聞いてもらったり、先生がどんな思いを持ってレッスンしていらっしゃるのかなどが聞けて、本当に贅沢な時間を過ごしています。

先日、そのお茶の時間に「2ヶ月ぐらい怖くてポアント履いていないんです。」と話すと、先生はちょっと意外そうな顔をされました。「薬指の盛り上がったところが痛くなるのが怖くて…。それに休むのに慣れて行かなくなってしまいました。」と言うと、「それ(痛み)はどうにか解決できそうですよね。やってみよう!!」とおっしゃってくださいました。

また、子供のレッスンの話しにもなって、先生は発表会の練習などでは、そのキャラクターをどんな風に踊りたいのかを話し合って決めているし、たとえ先生の考え方と違っても、その子が表現したいものを尊重しているとそうです。「いいな〜。私もヴァリエーション踊ってみたいな。」と言うと、「踊ろう!」と先生ニコニコ顔。「けど、こんなレベルでできないですよね。」とウジウジと言うと、「できる!できる!」とびっくりな答えが返ってきました。

うちに帰り教室のホームページをチェックしてみました。するとなんと10月からヴァリエーションのクラスが開講!なんというタイミングでしょうか。憧れの「4羽の白鳥」を学べるクラスもあったのですが、募集対象が経験者でレッスンは1回こっきり。きっと右往左往して終わることは簡単に予想できたので、自分は3ヶ月じっくり学べそうな特別講座「初めてのヴァリエーション」というクラスを選択しました。

ポアントの時もそうでしたが、自分にはまだまだ早いと可能性に制限をかけていることが多いんですよね。他人が何かに挑戦しているのを見て「尊い」と思うこともあれば、内心「無理だよ」とバカにしていることもある。脳は主語が理解できないと言いますから、大人はそういった思いが自分に返ってきて、「挑戦」に対して覚悟がいることとか、難しいこととか、無意識にハードルを上げているのかもしれません。

ここは、子供の心に返って「面白そう」と思ったものには何も考えないで触れてみる、やってみることが大事ですね。大人はその分自由と選択権、そして金銭があります(笑)。子供は選択権がない分「次はこれをやってみましょう」なんて先生や周りから誘導してもらえるのかもしれません。

大人は大人で自分で決めて進まないと進めないんだけれども、私は幸運にも背中を教えてもらえたなと思いました。

助け合う仲間のいるたまり場

ポアントのクラスに2ヶ月ぶりに勇気を持って参加してみると、先生も顔見知りのクラスメートさんも「久しぶり〜!」と笑顔で迎えてくれました。

「夏バテで休んでたら行きづらくなって…」と言うと、先生に「原因がわかってよかったです。」と言われました。7月までは熱心に毎週ぐらいのペースで通っていたのにパタリと行かなくなったので、やはりご心配をかけていたのですね。

また痛くなるかも…という不安も、動きが覚えられるか、みんなについていけるかなど心配してもしょうがない心配もありましたが、レッスンについていくのに必死で踊りました。2番ですがポアントで立つこともできたし、めちゃくちゃに後退していないことがわかってほっとしました。

先生に「すごい鎌足になってるよ〜!」とか「他の人の動きを見て自分もやった気になってるでしょう?」など鋭いツッコミももらいましたが、休んでいた原因も大したことなく、私自身の性格も突っ込んで大丈夫だと思われてのことでしょう。これは先生からの愛だと大事に受け止めました(笑)。

クラスメートさんからも、ポアントはどこどこのメーカーのプラットフォームは安定するとか、トゥパッドの材質はシリコンもいいとか、綿、百均のふきんなど試せそうな詰め物も紹介してもらってり、たくさんの情報をもらえました。何しろみんな同じような悩みを持っていて、それぞれ試行錯誤しているのだなとわかり、励ましにもなります。

このレッスンの場は、知らない間に「仲間のいるたまり場」になっていたんだと気づきました。インターネットからではわからない生きた情報や経験談ももらえるし、励ましややる気ももらえる。これがもし自分の部屋でトゥシューズを履いていたら、足ばかり見つめて、違和感感じる…なんてすぐ脱いでいた気がします。

”バレエ”を踊っている!

ヴァリエーションのクラスは1ヶ月に1つの作品を学んでいくそうです。勢いで申し込んだものの、10月のテーマ「パキータのエトワール」はDVDなどでも見たことがありません。どんなのを踊るんだろうとYouTubeで検索して驚愕。こ、これは…「初めての」と言いながら、高度すぎる。「無理なんでねーの?」とついつい心の声が浮上してしまいました。

Miko Fogarty – 2015 Prix de Lausanne selections – Classical Variation

ワクワク対ドキドキが1:4ぐらいの割合で参加してみましたが、教室に入った途端、クラスメートさんにトゥシューズのクラスで同じだったお友達がいてほっとしました。

初めて習う先生だったので、短めのバーレッスンの時も緊張しっぱなしで終わりました。ヴァリエーションはポアントでもバレエシューズでもいいそうで、出番はないけど一応と持っていったポアント、お友達が「履こうよ!」とこれまた背中を背中を押してくれました。

振りを一つ一つ習って、感想はやっぱり「難しい!」。Miko Fogartyさん簡単そうに優雅に踊っていますが、最初の8小節ぐらいも動きを頭に入れることができない。音楽のリズムも掴めない。でも背中をツイストして腕を伸ばしていると、“バレエ”を踊っている!!という強い喜びが溢れてきました。こんな動きはバーレッスンではなかなかありませんね。

バロネも舞台や動画で見るだけで、自分がやる日が来るとは思いませんでした。それに習ってみて、足を単に蹴り上げてるのではなくて、きちんとアン・ドゥオールしていることを初めて知りました。これね、爪先立ちじゃなくても十分難しいんですね。上半身を安定させて且つジャンプですからね。バレリーナって涼しい顔してこんなハードなことしてるなんてすごい…と改めて尊敬の念を抱かざるを得ませんでした。

先生も動きが覚えられない私にも何回も根気強く教えてくださるし、最後音楽付きの時も一緒に踊ってくださいました。動きは全然できてないけれど、心の中は嬉しさと満足感でいっぱいでその日のレッスンを終えることができました。

思えば、バレエを習い出したのは2年半ぐらい前。その時は自分がこんなにも早くヴァリエーション学べるなんて思ってませんでした。

気持ちが離れる時期も、体を休める時期もあってもいい。そんな自分を責めなくてもいい。だからこそ楽しめる時期もやってくる。なので新しいことに挑戦してみたいという気持ちが芽生えたら、「でも」や「(状況がこうなっ)たら」なんて言葉で蓋をせずに、子供に返って触れてみたらいいんじゃないかと思います。

もっと未来の自分から「どんどん挑戦してみよう!」という声が聞こえてきそうです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました