「たまり場」を作ろう

気づき

大きな制度が次々に変更されて仕事や暮らしに直接影響が出る中、大事なのは身の回りにある小さな情報。個人の「こういうのやってみたい」という小さな情報発信から、人が集まってきて具体的な行動に移っていくスピードは、過去に前例がないほど速くなっていると思います。「何か事を起こさなきゃ」と気負う必要は全くなくって、インターネット上でも、直でも雑談から始めれば、自然の流れが発生していく気がしています。

おしゃべりは人間の本能だと思う

今月からバレエ教室に通うようになって地下鉄をよく利用するようになったのですが、強く感じるのが、ますますルールの強要がひどくなって、とても窮屈な世の中になっているということ。

ちょっと前までは咳エチケットと言って、咳やくしゃみをする時は、袖で口を押されえればいい程度の協力要請だったのに、今は地下鉄に乗る時には絶対マスクをつけましょうになっています。しかも、「緊急の場合を除いては、お喋りはお控えください」と放送されています。

そんなこと言ったら、降りる時どうしたらいいのでしょうか?ジェスチャー?目配せ?横の人とも携帯でチャットでもしろと?

これは変だとみんな違和感を感じてるのではないでしょうか。

緊急事態宣言が解除され、私も半分以上はまだ家にいるような状態ですが、それでも徐々に出かけるようになってきました。やはり、状況が許されるのであれば、会いたい人には会いたいという衝動には抗えません。

先日は台湾好きのお友達と会いました。この2ヶ月間どうして過ごしていたかという近況報告や、これからどうなるのかとか、会わない間にできなかった他愛もないおしゃべりに花が咲きました。

お友達は手元に台湾のガイドブックを置いて時々見ているとのこと。感心するとともに、あそこのあれがおいしいなんていう話しをしていると、台湾がまた恋しくなってきました。

その場のおしゃべりの流れで、このメンバーで中国語やフランス語の勉強会をやろうということになりました。

今はどこにも行けないけれども、自由に行き来できるようになったら、勉強した言葉を使って旅行ができたら楽しんじゃないか…。そう言われて、ああ本当にそうだなぁと。

感じたのは、例えば勉強会をやりましょうという具体的な行動って、雑談の流れから来るのではないかと。お友達とはインターネット(SNS)上のやりとりもやっていましたが、その場の空気感がわからないから、思いつきでこういうのどう?って言うことが難しい。文字だけなら尚更なるべく用件だけに済ませておこうって簡略化しちゃいます。

語学の勉強は、北京語が私の担当になりますが、忘れかけていた中国語と中国語への想いを思い出させてくれるようで、とても刺激になります。負担にならない程度に、楽しみながら実現できたらな…と今は頭の中でいろいろと妄想しているところです。

対面する喜び

語学の勉強会以外にも、とても嬉しいことがありました。

その時に、お友達からもう使わないからと食器をいただいたんです。

見た瞬間に一目惚れしてしまいました。素敵過ぎて、本当の、本当に、もう使わないの?という感じです。

裏にはFRANCEの文字が。

カトラリーもいただきました。

こんな感じのスプーンやフォークって、今ではあまり見かけませんね。そう言えば、私は小学校の頃、こんな感じの先が割れたスプーンで給食を食べていました。懐かしい。

早速朝食で使わせてもらうことにしました。

フランスの食器ということで、クロワッサン…とはいきませんでしたが、魚肉ソーセージをKALDIの私のフランス料理というバターで炒めて、これまたKALDIのミックスサラダ豆を添えてみて、私なりのフランス感を出してみました。

独特の形をしたパン置きは、パンの下の面も蒸気で蒸れないので、サクサク感が失われないという優れもの。いつも半分はフニャフニャのトーストが普通になっていた私には、驚きの美味しさでした。

このお皿やカトラリー、作られてからどのぐらい経っているのでしょうか。今の食器には出せないようなビンテージ感があります。一人暮らしを始めてからは、とりあえず実家からもらい受けた引き出物、百均や無印のもので済ませていたところ、新しい風が吹き込まれたようで、生活がぐっと豊かになった気がます。

現金なことを言えば、直接会うことでこのお皿もいただけてラッキーだ!!という話しなのですが、そのお友達は私の住所を聞いて食器を送ろうかと考えてくださっていたらしく、でも、直接この食器達とも対面することができて、なんだかご縁をつないでくださったようで、やはり直接会うってとても心が満たされることなんだと感じた一件でした。

今更ビデオチャットの便利さを知る

先日はタイ料理で初めてのリモート飲み会をしました。

先日いただいたお皿にパッタイを盛り付けてみたら、なんともピッタリ。

こちらのリモート飲み会のメンバーも台湾好きで、私のネットショップ構想で作品を作ってもらいたい作家さんもいます。

飲み会では、もちろんお互いが食べているものの紹介から始まって、最近はどんな風に過ごしていたかなどあれこれおしゃべりしつつ、こんなものを作ってもらいたいとか、台湾のこういうところに目をつけているなど、いろんなアイデアが出てきました。

私は頭になんとなく描いているような段階なので、文字にすることもできず、メールも送ることもできていませんでしたが、飲み会という場で日頃ぼんやりと浮かぶアイデアのようなものを相手に伝えることができてよかったなと思いました。

話しながらわかったのは、みんな「好き」や「自分にはこれができる」を何か形にしたいという思いがあるということ。今回はタイ料理をラフに食べながら、いいね、いいねを連発しながらの飲み会でしたが、こういった形こそが次につながっていくと思います。

「たまり場」=「井戸端会議」でよし!

ラフな形態を維持しながら、臆することなくいろんなアイデアを出し合って、出来そうなものからやっていく。そして、メンバーの出入りも自由。そんな軽やかな井戸端のような「たまり場」を作って、人が集まって助けを借りながら行動を起こして行く…理想論では終わらずに、こんなことも実現できそうな時代の到来を感じています。

中国語の勉強会といい、手作りの台湾刺繍を販売することとといい、他愛もないおしゃべりから出発しています。

このブログもそうですが、インターネット上で発信することで、微力ながらにも何人かの方とお知り合いになることができました。距離的に絶対に知り合えない方からも直接反応をいただけるというのはインターネットのおかげですね。

インターネットだと、お互いの顔が見えない分、思いがストレートに反映されやすいのかもしれません。そういう意味では、趣味や志を同じくする人を見つけやすくなっているのではないでしょうか。

状況がどっちに転んだとしても、インターネットを活かせばいくらでも話しを進めていくことができますよね。逆に、今のこの段階は、コロナ禍が過ぎれば「さあ、会いましょう!」という準備段階と捉えることもできる。

こんなことに楽しみや希望を感じています。

気持ちに従って、おしゃべりするのみです。

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