宜蘭のネギチーズパンを米粉で作ってみた

おいしいもの

台湾の宜蘭県の有名な農産物と言えば、“三星葱”。台湾全土にネギパンはあれど、宜蘭の礁溪温泉に行くと必ず買っていたのが、奕順軒というパン屋さんのネギチーズパンです。ふと思い出して無性に食べたくなり、米粉で再現してみました。

台湾の隠れた名産品“ネギパン”

孤独のグルメの台湾編をご覧になったことがある方は、宜蘭の名産品が葱であることはご存知ではないでしょうか。劇中で五郎さんが青葱文化館を訪ね、葱の入ったパリパリのお焼きのようなものを食べていました。宜蘭のブランド“三星葱”は、日本の長ネギよりも万能ネギの方に形も色も似ています。

台湾のどの地方のどのパン屋さんに入っても必ずネギパンは置いてあったのですが、自ら買って食べるということはありませんでした。ただし、奕順軒というパン屋さんだけは例外。

礁溪温泉の無色透明でとろりとした泉質が好きで、台湾在住の時には週末の日帰り旅行として礁溪に行くことがたまにありました。そこで必ず買っていたのが下のネギチーズパンです。

写真はOpen!Newsからお借りしました

ふわふわの柔らかい生地にネギととろけるチーズがたっぷりと入っています。そのままでも温めても美味しい一品でした。

無性にあのパンを食べたくなり、米粉で作ってみることにしました。

材料と作り方

材料は以下のとおりです。ネギは万能ネギなどの細いものがおすすめです。

材料分量(4つ分)
米粉150g
サイリウム6g
きび砂糖(又はてんさい糖)12g
3g
太白ごま油(又は米油)16g
ぬるま湯120〜140cc
ドライイースト3g
イーストを溶かすためのぬるま湯20cc
ネギ適量
溶けるチーズ適量
油(フライパンでの焼成用)少々
並べるのを忘れましたが、これにサイリウムが加わります

作り方は以下のとおり。

【1】ぬるま湯にドライイーストを加えて5分ほど置いておきます。

【2】ボウルに、米粉、サイリウム、砂糖、塩、油を加えて、泡立て器でよく混ぜ合わせた後、置いておいたドライイーストを加えて、ゴムべらで軽く混ぜます。

【3】ぬるま湯を少しずつ加えていき、触ってみて指に少し付くぐらいの硬さになったら、そこから10分ほどゴムベラをボウルに押し付けるようにして捏ねていきます。

捏ねる作業は好きな音楽を聴きながらどうぞ。

【4】10分捏ねて生地が滑らかになったら、ボウルにラップをして35℃で1時間発酵させます。

【5】ネギを小口切りにしておきます。台に打ち粉をして発酵した生地を4等分します。

【6】生地をめん棒で伸ばします。この時に真ん中部分は厚く、外側に向かうほどに薄くするといいと思います(今回は忘れてしまいました)。

【7】生地の中央にネギとチーズを置きます。

【8】生地の端っこをつまむようにして綴じていきます。

【9】上から優しく押してやや平べったくします。

【10】同様に4つ作ります。

【11】中火で熱したフライパンに薄く油を敷き、綴じ目を下にして置き、火を弱火にします。

【12】蓋をして弱火のまま約8分焼きます。(途中で火が強すぎないか焼き目を確認するといいでしょう)

【13】焼き色を確認したら、裏返し、同様に蓋をして約5分焼きます。

【14】ひっくり返して焼き色を確認したら完成です!

興奮のあまりブレてしまいました。

これは台湾の味だ‼︎

まるで長野のおやきのようなネギチーズパンが出来上がりました。出来立てを早速いただきます。

包丁で切ってみるとサクッとした感触がありました。中身は作るのに慣れてないためか、とっても少なくなってしまいました。

しかし、食べてみるときつね色部分はサックサクで、生地はモチモチ。調味料は入れていませんが、チーズのコクと塩気が熱が入ったネギとパンの甘味と合っておいしい!台湾の奕順軒のふわふわパンにはなりませんでしたが、味はしっかりと台湾を思い出せました。

この生地は具材を変えれば、おやきや生煎包(焼き小籠包)にも応用できそうです。また具の分量や包み方も工夫して挑戦したいと思います。

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