2020年楽しんだ映画を振り返る

映画・音楽

外に出かけることが難しくなった暮れから年明けにかけての期間。映画配信などを家でゆっくりと楽しみながら過ごすのもいいかなと思いました。今年楽しんだ映画を振り返ります。

Amazonプライムビデオで観た映画

『365日のシンプルライフ』

この映画の感想は過去記事にも書いていますが、モノについてますます考えさせられるいいきっかけとなりました。

『365日のシンプルライフ』

何も持たないゼロからのスタートって憧れるのですが(人間の誕生と同じですね)、ペトリのようにまさか裸一貫からスタートするわけにはいきません。なので逆の発想で、一日一つずつ何かを捨てるという試みをやってみました。

手帳にいつ、何を捨てたかを記載していますが、5月26日にスタートして、6月14日の計21項目で終わっています。いつか食べようと思っていた台湾のお菓子、いつか使うかもと思っていた家具の予備部品、いつの間にか登場回数がなくなっていた下着や洋服など。あと、パソコンの中の存在さえも忘れていたような曲を聞き直し、好きじゃないものはデータを完全に削除しました。

もともとあまり物を持っていないので、毎日何か捨てていると、次は何を捨てよう…とちょっとプレッシャーになってきました。ですが、なかなか捨てられなかった物との踏ん切りがついたので、断捨離するいい機会になったと思います。

結局21個でやめてしまったのですが、365日続けていたらどうなったでしょうね。もっと寂しい部屋になったかもしれませんが、きっと心の爽快感は得られたと思います。「いつか」は来ないことが身を以て理解できたし、必要になればまた買いに行けばいいのですよね。今年は緊急事態宣言や大雨、台風などで備蓄も大切であることも感じましたが、本当に必要なもの、好きなものを把握できる程度に置いていくのがベストかなと思いました。

『ニュー・シネマ・パラダイス』

今年はエンニオ・モリコーネが死去しました。

ニュー・シネマ・パラダイスのあの人

映画は見たことなくても、このメロディーを耳にするだけで自転車に乗ったおじさんと少年の絵が思い浮かぶ人は多いのではないのでしょうか。

今も相変わらずテーマ曲を聞いていますが、どのシーンを思いだすとかではなく、ただ単純に美しいメロディーに心が動かされて目頭が熱くなってしまいます。先日はバレエのレッスンで先生が使っていたのですが、危うく動きを忘れて聴き入ってしまうところでした。

もちろん映像もストーリーも素晴らしいです。心が温まる名作に今年出会えたことに感謝です。

・『クロワッサンで朝食を』

フランス語を習い始めたことをきっかけに(と言ってもまだレッスンは2、3回。笑)見てみた映画です。パリって移民の視点から見るとこんなに寂しいものなんですね。私もパリを一人旅や、ショートステイしたらこんな風に映るんじゃないかととてもリアルに感じました。ただ、知り合いや居場所が少しでもできると違ってくるかもしれない。外国に住むとは…という感覚をもう一度思い出させてくれた映画でした。

・『モリのいる場所』と『歩いても歩いても

あん』という樹木希林さんの映画がとても好きなのですが、樹木希林さんが出ているので見てみた2つの作品です。

『モリのいる場所』は、夫の山﨑努さんや近所の人たちとの掛け合いが面白かったのですが、最後の方に三上博史が出てくるシーンで興醒めしてしまいました。

『歩いても歩いても』は、よくありそうな家族の景色の一つなのですが、樹木希林さんのちょっとした一言や表情に息子を失った母親の気持ちが込められていて、恐ろしさを感じるほどでした。

しかし、この2つの作品も『あん』を超えることはありませんした。この作品を最初に見たのは飛行機の中でしたが、その後もしばらくぼーっとしてしまいました。そして、「生きるって何なんだろう」って今も考えさせられる映画です。

今年一番面白かった映画

・シネマ歌舞伎『月光露針路日本(つきあかりめざすふるさと)』

今年一番面白かった映画がこれです!劇場で見ました。

「漂流」、「ロシア」という語に惹かれてなんの気なしに手にしたチラシでしたが、よく見てみると、江戸時代に本当にあった話しが「風雲児たち」という漫画で描かれていて、それを三谷幸喜さんが歌舞伎にしたものでした。

お話は、船長・大黒屋光太夫が16人を率いて伊勢から江戸へ出航するのですが、途中嵐で帆が壊れ、7ヶ月も漂流することに。その後ロシアを横断し、エカテリーナ女帝に謁見して日本に帰るに至った期間はなんと10年。これが歌舞伎になっているのだから面白くないわけがありません。

役者さんたちも豪華。このポスターじゃ誰が誰だかわからないですが、左から片岡愛之助さん、松本幸四郎さん、市川猿之助さんです。語りでは左下に尾上松也さんもいます。なんだか半沢直樹の役者が勢揃いといった感じですね。

ストーリーは痛快で、モノマネや松本幸四郎さんや市川染五郎さんへの本音が飛び出したりして、声に出して笑ってしまうほどでした。今では当たり前になった牛乳や牛肉といった食材を初めて口にするシーンや、猿之助さんが笑い話をと頼まれて長話を早口で面白おかしく語るシーンなどどれも印象的です。

そして凍傷にかかったり、命を失っていく仲間。ロシアに残る仲間との別れ。映画だからこそ役者さんの表情がよく見えて、こちらまで悲しくなってしまいました。生のお芝居じゃないのに、最後幕が降りると役者さんにまた出てきてほしくて、スタンディングオベーションしたいぐらいでした。

こんなに面白かったのに200席ぐらいある劇場にお客さんはたったの10人ほど。知られていないのがとても残念でした。何度も見返したいと思うのですが、Amazonにもないみたいです。早くネット配信されることを切に願います。

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