台湾の穴場温泉をご紹介【紅葉温泉】

台湾

長い台湾生活の中では各地を旅行する機会もありました。その時の写真を見ていたらとても懐かしくなり、情報や写真は古いものの、よかったと感じた場所を少しずつですがご紹介していこうと思いました。今回は台湾の穴場の温泉「紅葉温泉」をご紹介します。

紅葉温泉までの行き方

紅葉温泉は台湾の東側、花蓮県の瑞穂駅から西へ約6キロのところにあります。台北から瑞穂までプヨマ号(日本の特急に当たる)が便利です。台湾鉄道の乗車券ってレトロでかわいいですね。磁気式なのですが、車掌さんが見回りに来て切符に穴を開けてくれたこともいい思い出です。

電車で台湾の東側を移動すると、車窓から雄大な景色が見渡せます。空も近いし、視界が広い。

紅葉温泉に宿泊する場合は、夜ご飯がありませんし、近くにレストランもないので瑞穂駅周辺で買っておくことをお勧めします。温泉までは駅前のタクシーに乗って10分程度でした。

懐かしさ漂う紅葉温泉旅社

山を背後に構えてたつ紅葉温泉。なんだか日本の古い学校みたいですね。日本統治時代は警察の保養所として使われていたのだそうです。

この建物の中央玄関入ってからの眺め。畳のお部屋が並んでいます。

事前に安い(一人1000元しませんでした)4人用の畳部屋を予約しており、他人と相部屋で且つ雑魚寝タイプかと心配していたのですが、この日の宿泊客はなんと私とお友達の2人だけ。

ずらりと並ぶお部屋の中でどこでも使っていいよと言われたので、受付のすぐそばの001号室にしました。温泉マークが紅葉していて素敵。

4人部屋にはおトイレがなかったので(トイレがあるお部屋もあります)、離れまで行かないといけませんでした。建て増ししたのかなと思われるような廊下を渡って、これまた建て増ししたのかなと思われるような公衆トイレみたいなトイレです。夜は暗くてちょっと怖かったので、お友達と一緒に行った記憶があります。

露天の大浴場です。この裏山には時々猿が現れるそう。山の木々を眺めながらお風呂に浸かることができます。奥に石で描いた温泉マークがありますね。ここの泉質は無色透明で、においもありませんでした。でも湯量が豊富で気持ちよかったです。

こちらは個人風呂です。立ち寄り湯でも解放されているかと思いますが、宿泊客も自由に使えます。上の大浴場は男女混浴で水着を着用して入るタイプですが、こちらは個室なので、裸でゆっくりと入ることができます。こちらは景色が眺められないけれど、カラフルなドットのタイルがおばあちゃんの家を思い出させてくれてとても懐かしい気分になりました。

広い敷地内にはたくさんの建物があり、こんな洋風のものもありました。社員旅行や研修などにも使うことができるんでしょうけど、何度も言いますが、この日はお客さん私達2人でした…。経営大丈夫なんでしょうか…。

さて、その日の夕食ですが、お友達が持って来てくれたカラスミに、瑞穂駅の近くで買った粽とビールをいただきました。スタッフの方がレンジとか調理器具自由に使っていいからね〜と言ってくれたので、お弁当などは温めることができると思います。

朝は別料金になりますが、朝食をいただきました。中庭で蛋餅(ダンピン)を焼いてくれて、野菜とフルーツとコーヒーが付いていました。

建物も特別だし、あるのは山と温泉だけ。街の喧騒からは完全に離れ、自然豊かな中で温泉を楽しめますので、花蓮に行くことがあればぜひ立ち寄ってみてくださいね。

花蓮紅葉温泉公式ホームページ(中国語)

紅葉村の散策とグルメ

さて、翌日は紅葉村を散策することに。温泉が山の麓にあるので、町の方に向かって下って行きます。

ところで、日本の地名が付けられた台湾の村や町は多いですが、この「紅葉」という地名は日本にもあるのでしょうか。途中に見かけた民家のポストはこんなにかわいかったです。

川に出るとこんな大きな橋がかけられています。欄干には原住民のトーテムが見えます。赤白黒の三色が映えているし、自然にも溶け込んでいますね。日本も公共の建物や道路にもっとデザイン性を取り入れてほしいな。

そのまま歩いていくとパイナップル畑に到着しました。パイナップルってこんな風になることを初めて知って感激しました。この1株に1つしか実がならないのだとしたら、すごく貴重ですね。

パパイヤもなってました。

写真を撮りながらゆっくり歩き、事前に宿の人が予約してくださった瑪卡多(マーカードゥオー)庭園咖啡さんに着きました。

実は前日に瑞穂駅近くの有名な「牛乳鍋」屋さんに行こうと思っていたのですが、お休みでした。紅葉温泉の宿の方に言ったら、おいしいところがあるよ!と紹介してもらったのがこちらの「瑪卡多野菜火鍋」。野菜とは中国語で山菜を指します。

最初に「牛乳鍋」と聞いたときは気持ち悪い気がしたのですが、近くに瑞穂牧場があり、新鮮な牛乳が手に入るので「牛乳鍋」がこのあたりの名産になったのだろうと、せっかくなら食べてみようという気になりました。

牛乳鍋と、もう一つは確か「馬告(マッガオ:レモングラスのような香辛料)鍋」を頼みました。

豊富な山菜が鍋に入りきらないほどでした。お味はあっさりしたシチューみたいな感じでしたが、煮詰めるほどにチーズのようなコクが出てきて、すごくおいしかったです。麺、春雨、ご飯などは食べ放題でしたので、こちらをシメに入れて、最後まで楽しめます。

そして紅葉のコーヒーも飲めます。台湾は量は少ないけれど、コーヒーを作っているのですよね。台湾は人件費が高いので、コーヒー豆も輸入のものと比べて高くなってしまうのですが、味はアフリカや南米産のものにも決して劣りません。

私は豆を買って帰りました。パッケージもシンプルで素敵です。紅葉の絵が記憶を引き出してくれます。

機会があれば、紅葉温泉とその周辺をゆっくり訪ねてみてくださいね!

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