海外旅行欲解消法

台湾

海外旅行に行きたいけれど行けない昨今。家でその国の料理を食べたり、ラジオを聴いたりすれば、かなり異国気分を味わえるのですが、自粛期間も終わったことですし、ここはやはり外に出かけて行って気晴らししたいところ。私は「台湾レストラン」と「長崎中華街」に行って、渡台欲を解消してみることにしました。

ここは台湾の街角?と思える「檳榔の夜」

福岡に「檳榔(びんろう)の夜」という台湾料理屋さんがあります。台湾に住んでいた頃に友達から聞いてその存在は知っていましたが、一時帰国したときの私の胃に台湾料理なぞ入る隙間はないと思い、行く機会はなく、その印象的な名前だけを覚えていました。

台湾から帰国して1年以上経ち、また自由に行ける見通しも立たない。同じく台湾が恋しくなってきている、語学勉強会をしているお友達二人と一緒に行くことにしました。

私は一人早々開店前にお店に着きました。この住宅街の中に昔からある感じがいいですね。

ただ、台湾では看板に「宜蘭料理」など地名は書いても台湾料理なんて文字は掲げないでしょうし、水餃子も「水餃」と表記しますから、ここからは台湾はあまり感じられません。

でも目線を下すと、お店の外観からはぐっと台湾の感じがしてきました。古民家を改装したレストランや居酒屋の雰囲気もあるし、プラスチックの椅子も廟や外での結婚式でよく見るやつです!ワクワクしてきました。

お店の中に入ると、そこはもっと台湾でした。

レトロな扇風機、鮮やかなグリーンの扉、コンクリート打ちっ放しの壁に現代アート(?)な絵。初めて来たお店なのに懐かしい気持ちになります。

中でも、このレンガと番地標識に一番台湾を感じました。そしてそこには大好きな「迪化街」の文字が。

右から2つ目の看板ですが、「阿才的店」とは私が好きでよく行っていたあの「阿才的店」でしょうか?壁に貼ってあるメニュー「宮保皮蛋(ピータンのピリ辛炒め)」もそこで食べておいしさに感動したことを思い出しました。

「世界入りにくい…」改め「世界入りやすい居酒屋」

厨房の上に貼ってある看板もいいですね。こういう字体を日本では見かけない気がします。

魯肉飯やビーフンはメニューにあったのですが、残念ながら「米苔目(ミータイムー:太い米の麺)」や「仔粿(アグィ:切り干し大根などが入った草餅)」はありませんでした。これはオブジェのようです。食べたかったなぁ。

台湾の居酒屋と言えば、もちろんこれ。台湾ビールです(手ブレ具合から興奮が伝わってきます)。でもラベルは台湾で売られているものとちょっと違うようでした。輸出用ということなのかもしれません。味は、安定の薄さで(笑)、飲みやすかった(=おいしかった)です。

こちらは壁にあった(季節の?)メニュー「宮保皮蛋」です。お友達が好きかどうかわからなかったのですが、どうしても食べたくて、もし彼女達が食べられなかったら私が責任取る勢いで頼みました。

お友達は何でもチャレンジするタイプですから(そこが好きです)、二人とも潔く口にぽいっと入れていました。すると「おいしい〜」との反応。安心しました。見た目辛そうですが、程良い辛みがピータンの臭さを消してくれているようで、ビールに合う一品でした。

上にちょこっと写っているのは、水餃子。パクチーがふんだんに乗せてあって、餡にはしっかり味がついていて肉汁たっぷりでおいしかったです。

他にも、大根餅や唐揚げ、野菜の炒めなどたくさんいただきました。

最近飲食業界は厳しいと聞いていましたが、ここは例外なのでしょうか。開店前から列ができていたし、私達が食べている間も次から次にお客さんが来て、予約をしていないお客さんは断られたりしていました。

お店の中は満席ですから、お客さんのお喋り声で賑わっています。このワイワイした感じが外で食事する醍醐味の一つですよね。私達も他のお客さんの声にかき消されないように声を張り上げてお喋りを楽しみました。

周りから聞こえてくるのは日本語でしたが、こんな喧騒を味わうことも、久しぶりの外食という感じで楽しかったです。

檳榔の夜

人通りが少なくなった気がした「長崎中華街」

龍馬ゆかりの地を訪ねて歩くことを何年もかけてやっているのですが、今回は長崎に行って、昼食を中華街で取ることにしました。

久しぶりに来た長崎新地中華街です。全国、いや全世界どこの中華街に行っても、この赤い柱や門を見るとテンションが上がってしまいます。

しかし、入ってみるとちょっとびっくり。祝日だといういうのにシャッターが閉まっているお店もあり、人通りも少なく、なんとも寂しい感じです。

中華街の中で台湾的なものを探してみましたが、タピオカ店が一軒あるだけで、他は特にありませんでした。

しかし、私は怯みません。今回の私のお目当ては角煮バーガー(刮包)です!ちゃんぽんのお店が立ち並ぶ中、コースに角煮バーガーがあるお店を見つけたのでここ(龍園 新館)で食事することにしました。

来ました!(写真がまたもやちゃんと撮れていません。好きなものを目の前にすると、手ブレしてしまう病みたいです)

しかし、残念ながら思い描いていたのと違いました。皮に薄い豚の角煮が挟んであるだけでした。日本では当たり前なのでしょうか、高菜も、ピーナッツの粉も香菜も入ってなかった…。しかも角煮は味が薄く、酢醤油か何かを付けたい程…。

中華街まで来たのになぁ。角煮バーガーは自分で作るの大変そうだし…。一気に台湾は遠くなってしまいました。

でも他の酢豚や麻婆豆腐、ちゃんぽんに杏仁豆腐、全てが美味しかったです。メニューの写真を見たときは到底入らないと思ったのですが、二人でペロリと平らげてしまいました。

横浜や神戸の中華街はもっと規模が大きいし、台湾のお店もたくさんあるでしょうから、もしかしたら台湾の角煮バーガーに出会えるかもしれません。

龍園 新館

足りないのはこれだ!

さて、私の台湾欲は解消されたでしょうか?どちらのも料理もおいしかったし、安かったので満足したのですが、何かが足りないような気がして、それは何なのかずっと考えていました。

この記事を書きながら、もしかして「臭み」や「人のおおざっぱさ」が足りなかったのでは?と気づきました。

こちらでは夜市のようにいろんな店からいろんな臭いが交じりあった感じもないし、料理は日本人が食べやすい味付けにしてある。やはり現地に行かないと「臭い」だけはどうしようもないのかもしれません(今ではMRTのカビ臭さも懐かしく思えます)。

「人のおおざっぱさ」について言えば、住んでる時はむしろ嫌いだったし、世界中の人に日本のサービスを学んでほしいとさえ思っていた。でも、日本のサービスを受けていると、丁寧過ぎて恐縮してしまう。それは形だけのことではなくて、店員さんが上辺だけでなく心から対応してくれているということがわかっても、です。

今では、何度呼んでもなかなか来ない小姐(シャオジェ)だったり、無愛想なお弁当屋のおばちゃんに「謝謝」と言ったら返してくれた笑顔が懐かしく、恋しく感じられます。

きっと今も台湾に住んでいたら、文句タラタラのブログを書いていたと思います。結局、ないものねだりのただのわがままですが、雑多な感じ、人の自然さなんかは現地ならではなのかな。と今回のミニ旅行を通して思いました。

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