台湾茶っておいしいけれど、自分で淹れるのは難しいと思っていませんか?実は専用の急須がなくても簡単に淹れられるんです。この季節、ぜひ台湾茶で温まって南国に思いを馳せてみましょう。
用意するのは急須とお湯呑み
台湾茶って、こんなかわいいサイズの急須とお猪口より小さい茶杯でないと淹れられないって思っていませんか?
こんなふうに。
茶館でおしゃべりを楽しみながら、所作を眺めたり、香りをゆっくりと味わったりするのなら専用の茶器を用意した方がいいでしょうが、家で台湾茶を楽しむなら、この小さい急須と茶杯は何回もお湯を注いで蒸らして杯に注ぎ分ける…を繰り返さなければならないのではっきり言って面倒!
日本茶用の急須やティーポット、お湯呑みや普通のコップでも十分おいしい台湾茶が淹れられますので、安心して準備してください!
以下、台湾茶と淹れる手順を解説します!
台湾旅行に行って買った、或いは人からもらったけど持て余してるお茶っ葉ないですか?
私が今回用意したのは、「阿里山金萱茶」です。用意したと言っても、以前に買ったけれどずっと飲んでいなかっただけですね。空気と湿気が入らないようにパチンとするやつで留めていたので、真ん中らへんがよれよれなのはこのためです。
こちらの茶葉は「清田茶葉行」で購入しました。実は私このお店の茶葉の種類やお茶の入れ方チラシの日本語訳もお手伝いしています。下記で紹介するお菓子のお店の近所でもあるので、ぜひ一緒に寄ってみてくださいね!
清田茶葉行の公式ホームページ←ただ地図が間違っているので、ご注意!!!正しくはモスク(台北清真寺)の横です!!
お作法あれど、全ては勘で
この金萱茶は甘いミルクの香り、そしてほのかなキンモクセイの香りがするので大好きなんです。それでは淹れていきましょう!
1、まずはこのように急須の底が見えなくなるぐらいまでお茶っ葉を入れます。
一応100ccのお湯に対してお茶っ葉6グラムという目安はありますが、わざわざお湯や茶葉を測るのもめんどくさいので、底が隠れるぐらい、ちょっと多いかな?ぐらいで問題ないです。
ちなみにお茶っ葉はこんな感じで、1枚の葉が丸まっています。お湯を注いで蒸らすときれいに広がります。
2、92℃のお湯を注ぎます。でも温度計や温度設定のできるポットなんてどこの家庭にでもあるものではありません。温度の目安ですが、ポット(魔法瓶)から直接入れるか、沸騰したお湯を2回ピッチャー等に移し替えた後がおよそ90℃だそうです。
この時に急須の縁ギリギリまでお湯を入れます。蓋をするとお湯が溢れ出るので、キッチンでするか、お湯を受ける大きめのお皿を下に置いておくといいでしょう。
3、蒸らします。一煎目は80秒で、二煎目は45秒、三煎目は70秒です。ただ、これを覚えるのも砂時計やタイマーを用意するのも面倒。なので、一煎目は長めと覚えておくといいでしょうね。
一度お喋りに夢中になって注ぐのを忘れちゃったことがありましたが、それでも飲めましたので、感覚や好みで飲みながら調整してもらったらいいと思います。
4、注ぎます。事前に茶杯を温めていました。ここではお湯が急須に残らないように最後の一滴まで出し切ってください。
一煎目を出し切った後です。失敗しました。茶葉が全然開いてないですね。お湯の温度が低かったのと、蒸らし時間が短かったためです。
二煎目からはお湯を沸かしなおし、蒸らし時間も気持ち長めにしてみました。
台湾茶を飲みつけない親にも飲んでもらいましたが、「おいしい」の一言がもらえました。
何回か淹れて飲むを繰り返して、勘を頼りに好みのお茶の出具合に調整していくのが一番いいです。
好きなお菓子でお茶を楽しもう!オススメの「手天品」のお菓子をご紹介
お茶を楽しむののメインとも言っていいのがお菓子ですよね。せっかく台湾茶を淹れたので、前回台湾に行った時に買ってきた「手天品」のお菓子を合わせてみました。
食べてみると、どのお菓子もいい材料を使っているのがわかります。シナモンクッキーとビスコッティは雑味が一切なく、ポリポリと歯応えがよく、でも硬すぎず、ちょうど良い甘さで無限に食べられそうです(なので食べる分だけお皿に出しました。笑)。
パイナップルケーキは特にクッキー生地のバターが上級品であるな〜と感じさせる風味!台湾に住んでいた頃は、いろいろなパイナップルケーキを食べてきましたが、ここのが台湾一おいしいと思います!
断面が粗くてすみません(ナイフでなく、歯で切りましたのでね)。餡は、他店ではパイナップルの味を生かした酸っぱいものもありますが、手天品のは優しい甘さです。
台湾茶にはドライフルーツはもちろんのこと、洋菓子もよく合いますので、ぜひ試してみてください!
レシピ通りに淹れればもちろん均一なゴンフー茶が味わえますが、自分でいろいろ試してみて好きな温度や濃さを研究してみるのが一番だと思います。難しく考えず、日本茶を淹れるように気楽に楽しんでみてください!
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