久しぶりの台北では一切観光せず、近所をぶらぶらしていました。住んでいた時から密かに気になっていたモンゴルチベット文化館に入ってみました。
行きたいところがない
5ヶ月ぶりに台湾に行きました。
11月の台湾は昼間はよく晴れて半袖でよいくらいでした。朝晩は雨がぱらついたりして上着が要りましたが。
暑い中うろうろするのが嫌いな私。 乾物屋街の迪化街でお土産を買い出しに行く以外は特に行きたいとこもなく、前住んでいた家の近くを当てもなくぶらぶらしていました。
マッサージという気分でもないし、公園でアーシング もめんどくさく感じてしまって、時間を持て余していた時に「そうだそうだ、ここがあった!」と思い出したのが、蒙蔵(モンゴル・チベット)文化館でした。
マイナーな所もいい
前の家の大家さんから見学できると聞いていたし、大学の時は民族学にとても興味があったので気になっていました。すぐ近所にあったので、行こうと思えばいつでも行けたのですが、いつでも行けるという心の余裕から、結局帰国するまで行かずじまい。日本もいつか行こうと思って行ってない所ありませんか?台湾人の方が日本人よりもはるかに多く、日本のあちこちに行っている状況に似ています(笑)。
まず外観が素敵です。ここら辺は日本の統治時代に建てられた日本家屋が数多く残っており、緑も多く静かなのですが、この建物はその中に溶け込んでいるように感じました。
入ると、どうぞご自由に見学くださいと言われました。入館料は特別な講演、音楽会などを除いて通常展示はいらないそうです。
入ってすぐのホールでは両側のマニ車に迎えられます。回すだけでお経を読んだことになるんだとか。完全なるイメージですが、ウォーンというラッパの音やチベットのお経の声が聞こえてきそうです。
常設展示場の入り口です。立派な木彫りの欄間(?)に色鮮やかな布の飾りが吊るしてあるのが、まるで別の国にきたような感じです。
これどこの国?
入ってみると美しい風景や民族舞踊、宗教行事の写真が飾ってありました。自然が豊か。 蓮の花、ラクダ、チューリップ等が有名なようです。
これは、私が好きでよく見ている中国時代劇で、モンゴルから清にお嫁にやってきたお姫様に似ている!と内心興奮してしましました。
ということは、これはモンゴルの写真?展示の内容を理解していない私です。
展示室のある壁の一面には草原を駆ける馬の群れの写真に、低いテーブルと椅子。遊牧民族でしょうか。
それにしてもどの写真の説明でも見かける「喀爾瑪克(共和国)」の文字。共和国というからには独立した国の名前であって、どうやらモンゴルでも内モンゴルでもないみたいです。
街の様子です。カラフルな屋根の集まりと、団地のような建物の間に草原がありますね。高い山もなく、視界が広くて空も一面見える。こんな風景日本にはなかなかなさそう。
知らないことがいっぱい
展示を見ている間、頭の中は???だらけ。どこにある国なのか、何の民族なのかわからず。兎にも角にも写真の美しさだけを堪能してきました。
ホテルに帰ってウィキペディアで調べてみると、カルムイク共和国とのことでした。
こんな国あったのですね!ロシア連邦内の共和国で、ヨーロッパ大陸では唯一仏教を主としている国なのだそうです。
それにしてもウィキペディアの日本語の情報は少ない気が…。
偶然の出会いですが、この展示を見ることで、思いが一気にロシアにある小さい国に馳せることができました。旅してみたらどんな感じだろうなんて想像もしました。やはり身の回りにあるメディアやネットだけでは味わえないことってたくさんありますね。
台北歩きは寄り道もありです
展示室の手前には顔ハメパネルがありました。とっても撮りたかったのですが(どこか理解していないが)、一人のためできませんでした。っていうか、草原が途中で切れてません?人と動物のパネルを中央に移動させるのかな?勇気を出して、「撮ってもらえませんか?」と館内スタッフの方に頼めば、快く撮ってくれたと思います。相手は台湾人ですから(笑)。私の他は誰もお客さんいませんでしたし。ああ、もうちょっと勇気を出していれば…。
場所はガイドブックや雑誌などでも紹介されている有名なお茶屋さん「青田茶館」の斜め向かいです。
これを読んで、民族に興味が湧いたり、違う台北を味わってみたかったら、お茶を飲んだ後にでもぜひ寄ってみてください。
ちなみに常設展示は3ヶ月程で変わるそうなので、ご注意を!
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