日本と同様に裸での入浴が楽しめる台湾。MRT新北投駅を降りてすぐの温泉街もいいですが、自然豊かなところで露天風呂に入るのもいいもの。バスでほんの少し足を伸ばして山の中の温泉を楽しんでみませんか。
裸で入れる大浴場「川湯」へ
安価で裸での入浴ができるため(水着着用の所も多い)、台北在住時にはよく「川湯」という温泉に行っていましたが、5年ぶりに台湾に行ったときに、寄ってみました。
行き方は、MRT明徳駅横の東華街の北向きに向かうバス停から508番バスに乗ります。20分ほどで行義路三(シンイールーサン)に到着するので、そこで下車します。バスの料金は15元ですが、悠遊カード(交通系ICカード)があると便利です。
川湯までは徒歩で向かいます。右側の道を降りて行くと、左側に公園のようなものが見えてきます。右手の櫻崗温泉も通り過ぎてどんどん奥まで行くと、屋根付きの階段の上り口に到着するので、そこを降りて行きます。

階段を降りきると、右側に個人風呂とトイレ、左側に公衆風呂、奥にカウンターがあります。カウンターで公衆風呂のチケットを購入しましたが、250元でした(今のレート1元=4.9円なので1200円以上します。結構高いですね…)。

以下入浴に際してのちょっとした注意事項です。
- チケットをもぎってくれるのと同時にシャワーキャップがもらえます。排水溝が詰まりやすいからだと思いますが、湯船に入るときはそれを被って入ります。被ってないと常連さんに注意されますので、ショートカットの方でも周りを真似して被っておいた方がいいでしょう。
- ロッカーは10元玉を2枚(だった気がする…)入れるタイプです。お風呂場にも小さい棚があり、そこにタオルや飲料水を置くことができますが、貴重品の管理にロッカーは使用した方がいいと思います。小銭がない場合は、カウンターで両替してもらうこともできます。

公衆浴場の中は大きいお風呂、水風呂、ジェットバスつきのぬるめのお風呂、打たせ湯、ミストサウナ、マッサージ室、トイレがあります。ボディソープとシャンプーも使用することができますが、既にボトルの文字が消えていて、どっちがどっちかわかりませんでした(笑)。

浴場横の説明にもあるように、お湯は半透明で緑がかった白色をしています。貴重な「ラジウム」が含まれており、「ラドン温泉」と呼ばれるそうです。ラドン温泉は日本各地にもあり、様々な効能が言われていますが、台湾に旅行に来た時にも楽しめるのは嬉しいですね。
建物が一掃されて緑広がる風景に
以前は階段降りて左側に日本家屋風のドリンクバーや窓口があり、そこでチケットを買っていたのですが、それらの建物と向かいにあるレストランが一掃されてなくなっていました。曲がった小道の脇に再現されたよう白い壁の古民家。まるで日本の温泉街の路地裏に来たようで、雰囲気がよく、CM撮影などでもよく使われていたのですが、地面はきれいに整備されて、今ではまるで公園のようになっていました。

以前は大浴場から出てくると、日本風家屋が立ち並んでいた景色でしたが、紗帽山が見えるのが新鮮でした。

以前はレストランの窓際の席に座らないと見られなかった川の様子がよく見えます。青い空に白い雲、これでもかというぐらいに輝く緑。きれいです。

川湯のカウンターにはカップ麺やスナックなどが売られており、近くにはお店や飲食店がなさそうだったので、駅付近に戻ることにしました。
お風呂の後は台湾スイーツを!
もともとお風呂に入った後に川湯のレストランで食事しようという計画だったのですが、町に戻って台湾スイーツを食べようということになりました。
帰り道に、豆花やかき氷で有名な「水龜柏古早味(シュイグイボーゴーザービ)」があるのでそこを目指します。
反対側のバス停から508番(S8、S36などでもOK)に乗って、永明派出所(Yongming Police Station)で降ります。バス進行方向に少し進み、2つ目の路地を右に曲がるとレンガつくりの建物が見えてきます。

お隣は食事を提供するとこのようです。造りが似ているので系列レストランでしょうか。
平日にもかかわらず、この日も行列が出来ていて、店内もお客さんでひしめき合っていたのですが、注文も回転も早いので、しばらく待っているとカウンターで受け取り、席に座ることができました。
豆花にピーナッツ、金時豆、緑豆のトッピングに黒糖スープと氷を入れてもらったもの。あと芋頭(タロイモ)を甘く煮たもの、ピーナッツの粉のまぶしてある餅を頼みました。

どれも甘すぎず、すっきりしておいしい!ピーナッツのクタクタに煮込んであるけど香ばしさがあるところ、タロイモはねっとりとした食感、柔らかくてよく伸びるお餅が特に気に入りました。
さすが現地の人にも人気のある老舗。並ぶのもわかります。
温泉から上がった後でしたので、とてもよい水分&糖分の補給になりました。私は旅先ではよく便秘になるのが当たり前なのに、台湾スイーツは繊維質が多いからか、お通じがスムーズでした。
台湾の古早味(懐かしい味)は気候と風土に合わせてよく考えられていますね。暑すぎてご飯を食べる元気がないときは、このようなスイーツで栄養を摂るのもいいのではないかと思いました。
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