買いためたカルディの台湾関連商品から「チーローファン(雞肉飯)」、「タンツーメン(擔子麵)」、「台湾風ちまき」を試してみました。そして、それぞれを食べてみて台北の名店を思い出したので、オススメをご紹介します!
ムムッと唸リたくなる”チーローファン(鶏肉飯)”
「ご飯に混ぜるだけ」の文字に惹かれて購入したこちらのチーローファン。台北で鶏肉飯を出していた食堂では、店先でお客さんが少ない時におばちゃんが茹でた鶏肉を割いていて、とても大変そうでした。でもこれは現地に行かずして、しかもめんどくさい工程も要らず手軽にあの味が自分で再現できると思うと大興奮したのでした。
裏の説明通りに、電鍋で2合のお米を少なめの水で炊きました。封を開けて入れてみると、結構色の濃い、細かい鶏肉が調味液とともに出てきました。これを満遍なく混ぜた後にまた5分程蒸らします。
ご飯に合わせておかずも台湾っぽくしてみようと、自分で3品作ってみました。ナスの黒酢炒め、ピーマンの豆鼓炒め、そして番茄炒蛋(トマトと玉子の炒め)です。
鶏肉飯を食べてみての感想ですが、「ムムッ。これは鶏肉飯ではない…」が正直なところでした。見た目も写真と違いますし、あのちょっとパサっとした、でも食べ応えのある鶏肉を食べてる感じがない。白いご飯に豪快に鶏肉と醬油膏(みたらし団子のタレみたいな味)なんかがかけてある、あの素朴な鶏肉飯を求めていたので、「これは別物だな…」と思ってしまいました。
でも、これはこれでおいしかったです。生姜と香辛料が効いた上品なアジア風混ぜご飯といったところでしょうか。では、また買う?と自分に問うても、これは鶏肉飯じゃないんだよな〜と涙がちょちょぎれそうなので、答えは「不」ですかね(笑)。
3品おかずを作ったのには理由があって、忘れられないあの味を追い求めていたからです。
雞肉飯は嘉義の名物ですが、台北で雞肉飯と言えば、もうここ!としか言いようがない名店があります。勇伯好吃土雞肉專賣店です。会社と通っていたヨガ教室の近くにあったので、よく行っていました(地図は下)。
いつも食べていたのは75元の雞絲飯(チースーファン)セットです(鶏モモ等はすぐに売り切れてしまう)。おかずはボードから3種類選び、席番号と共に伝票に書いておき、カウンターの伝票置きに置いておきます。持ち帰りの場合は「外帯(ワイダイ)」にチェックを入れます。
順番が来ると、紙皿におかずとご飯を入れて席に持ってきてくれますので、ここでお支払いです。
この写真で選んだのは厚揚げ(Bの油豆腐)と苦瓜(2)の炒めと茶碗蒸し(1の蒸蛋。ちなみに茶碗ではなくてバットです)で、これで75元(約275円)です。見た目全体的に茶色ですが、家庭の味のようで、とーーーってもおいしいんです!
鶏肉も鶏油がかけてあるのでそこまでパサパサせずに食べられます(油っぽいのが苦手な人は「不要油」と伝票に書いてください)。そしてこの上にかかってる甘辛いタレがなんとも言えない。このお店は鶏肉の味で勝負!という感じで、雞絲飯にはシンプルにこのタレがかかってるだけですので、カルディの商品のように生姜や香辛料はきいていませんが、日本人にはこちらの方が口に合うと思います。
スープは入り口のところにあり、セルフです。無料ですので、おかわりし放題です。横に置いてある生姜の千切りや、米酒を入れて鶏臭さを消します(台湾の人はよく鍋底にある鳥の脚も食べてました)。
こちらのお店はいつも人で賑わってるし、ローカル色が強いのでちょっと入りにくいかもしれませんが、お店の人は皆優しいです。注文の仕方がわからない場合は、お店の人か周りのお客さんたちに聞けば教えてくれると思いますので、勇気を出してぜひ入ってみてくださいね!
台湾の風景が広がる!の”タンツーメン(擔仔麵)”
台湾に行ったらぜひ食べておきたい台湾料理の一つに「タンツーメン(擔仔麵)」がありますよね。私も、小さいお碗に少量入ってくる麺がちょうどよく、海老出汁のきいたひき肉入りスープも好きで、これだけを食べるのではなく飲んだ後などに〆で頼んでいました。
表の写真では丼いっぱい入っていますが、麺の量は60〜100gと自分で調節できるようでいいですね。
レトルトパウチでこのまま温めて麺にかけるだけでいいので簡単だし、用意するのは麺だけでいいのでリーズナブル。
今回は中華麺の乾麺を使って、もやしとニラも入れてみることにしました。お好みの麺とありますので、ビーフンや春雨でもいいと思います。
麺を茹でて、最後の1分になったらその鍋に野菜を加えました。
出来上がりはこんな感じ。お茶碗に装ったので、たっぷり2杯分ありました。
肉まんも電鍋で蒸してつけてみました。
これは一口食べて、感動!!さすがに本場の味には敵いませんが、香辛料のおかげでしょうか、食べた瞬間に目の前に台湾の景色が広がるようでした。スープもおいしくて、全て飲み干してしまいました。こちらはぜひまた買ってストックしておきたい!と思う一品でした。
こちらにパクチーとにんにくのすりおろしを載せたら、より本場の味に近づくかもしれません。下のタンツーメンの老舗「度小月」の写真をご覧ください。
度小月の料理は一つが小さいサイズですので、お一人様の旅行でも他にいろんな料理が楽しめて、そこが大好きです。
他のおすすめメニューについては、過去の記事鼎泰豐で食べらられる気がしない時で書いてますので、どうぞ参考にしてください。
これってルーロウファン?な”台湾風ちまき”
まだまだ続きます。「混ぜるだけ」、「かけるだけ」の「だけ」シリーズ。
6月の下旬は端午節で粽を食べる風習でしたので、これに合わせてカルディのちまきを試してみることにしました。
こちらは通常の水の量で炊いて、蒸らし時間は10分だそうです。
炊いたご飯に袋を開けてみると、海苔の佃煮のようなものがドロッと出てきました。これで本当にちまきになるのか不安です。
よく混ぜてから、10分蒸らします。
アップはこんな感じ。
あれ、これってちまき??茶色のものが椎茸のみじん切りにも見えてきて、ルーロウファンのようです。
前回チーローファンでは思ってたのと全然違った…という苦い経験がありますので、おかずは作りませんでした。適当にラタトゥイユとお味噌汁の残り物で済まします。
食べてみて、「んん〜、なんだこれ」という感じ。こちらもおいしいまぜご飯の域を出ません。だって、台湾で食べていたちまきの具が何一つ入っていない…。しかもどこかでこんなの食べたかな?と思いを巡らせても、思い出せない。もしかしたら私はあまり食べたことのない、米を水から煮る方法の南部粽なのでしょうか?しかし、豚肉のかけらでも入っててもよさそうなのに。ちょっと辛口になってしまいますが、台湾風の「風」の字も怪しいように思えました。
大変だけれど、ちまきは自分で作ればよかった…と思いました。竹の皮がなくてもオーブンシートを使って中華ちまきを作れるレシピ動画を見たことがあります。やっぱり私としては豚肉に桜海老に椎茸、できればピーナッツなんかも加えて胡椒をうんときかせたいところ。
こんな味のちまきが味わえるオススメのお店はなんと言っても劉家肉粽です。石門に本店がありますが、台北でも買えます。メニューの写真をご覧ください。なんて具沢山なんでしょうか。
これはちょうど端午節の前に撮影したので、お客さんが長蛇の列でした。そして大量買いしていますね。店内では食べられませんが、1つから蒸し立てを購入できますので、日本では味わえない中華ちまき、ぜひ味わってみてください!
おまけー台湾じゃなかった“台湾ラーメン”
前回のブログ(救いの神現る!?台湾編)でこの汁なし台湾ラーメンが台湾の何に当たるのかわからないと書いたのですが、それもそのはず、台湾ラーメンとは名古屋生まれの、台湾人も食べたことがない(笑)日本の名物でした。
中身を出してみるとこんな感じでした。かやくのニラは乾燥してるのに新鮮な感じがします。
作り方は簡単。カップ焼きそばのようにかやくを入れて、熱湯を線まで注いで待つこと4分。先端のシール部分をペリッと剥がすとお湯切り部分が出てきますので、そこからお湯を捨てて、液体スープを混ぜるだけ。
私はネギを切って足してみました。ピリッと辛くて、麺もコシがあっておいしかったです。辛いもの好き、カップ焼きそば好きの人ならきっと満足するだろうなと思った一品でした。
ちなみに、台湾を想起させる部分はなかったですが、台湾ラーメン自体は好きなので、名古屋で本場の味を食べてみたいですね。
以上、カルディの台湾関連商品の感想とオススメのお店のご紹介でした。
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